夫の転勤により
都内の社宅で暮らす事になりました。
姉一家の自宅にかなり近くなった事が
心に引っ掛かりましたが
私自身が東京出身のため
東京は居心地の良い場所です。
社宅は通常は
結婚したての新婚さんや子供が幼い
若い世代を対象としたところです。
なので、我が家は異質な存在で
おそらく最年長だったでしょう。
都内だという事もあり
私の仕事は短時間のパートでしたが
経験のある事務職が
すぐに見つかりました。
移動手段で電車を使う事がない地方で
子供時代を過ごした娘は
たびたびの交通手段、経路の変更に
最初は戸惑っていましたが
若い力で順応性がありました。
この転勤は
夫にとっては屈辱的な事でした。
上司たちに嫌われてしまい
名ばかりの役職がついた
所謂左遷だったのです。
全くの畑違いの職種でした。
働き盛りなのに
窓際族のような仕事でした。
イライラの矛先がどんどん家族に来てしまいます。
そして
どんどん出会い系にはまっていたのでした。