円形脱毛症は美容室で発覚しました。
全て作業が終了した時に、美容師さんはとても気を遣いながら、
「気付いていますか?」
と、円形脱毛症の事を教えてくれました。
合わせ鏡で見せてくれました。
そして、
「最近、相当忙しかったですか。何かありましたか。」
と。
仕事で強いストレスがあり思い当たる事があると話しました。
ショック過ぎて変なテンションになった私でした。
しどろもどろに思い当たる経緯を美容師さんに話し始めました。
その美容師さんはご自身も円形脱毛症経験者でした。
小さなものだったので、幸いにも自然治癒だったそうです。
やはりストレスが原因だったとの事。
治療法が色々ある事を教えてくれました。
お客さんでかなりひどくなってしまった人は、頭に注射をして治療した人もいるとの事でした。
平静を装っていましたが、怖がりの私のショックはかなりのものでした。
その時は一箇所の円形脱毛症だったのですが、そこがけっこう大きかったので、とにかくすぐに皮膚科を受診した方がいいと助言されました。
身体に力が入らなく頭がぼーっとするくらい動揺したまま、美容室を後にしました。
美容室を出て少し歩いて、大きな道に出たところで立ちどまり、道の隅でスマホを出して皮膚科を検索しました。
近くでまだ診察時間内の医院を見つけ、予約が必要か確認したところ、必要ないとのことでした。
幼少時に心臓の手術をしている私は、大の病院嫌いです。
でも、そんなことは言っていられず、初めての医院にふらふら向かいました。
まさに身体が宙に浮いている感じでした。
先生ははっきりとした感じの方で、円形脱毛症の説明と治療法のお話を分かりやすくしてくださいました。
やはり病院でも、
「大きなストレスで思い当たる事はありますか?」
と聞かれ、おおまかに説明しました。
ストレスがなくなれば改善するということでした。
それでも治るまでには半年はかかると言われました。
色々説明があったのですが、要所要所は記憶しているものの、ショックで集中力は物凄くなく、聞き漏らしがあったなぁ…と思いながら診察室を出ました。
それでも、話しやすい先生に事情も話せた事でほっとした部分もあり、病院からの帰路ではようやく次の事を考えるようになりました。
これからどうしよう…。
私はどうなるんだろう…。