家族になると決めたワンコとの出会い

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犬との暮らし

前に飼っていたワンコとの悲しい別れの後、ずっとその子の面影を追っていました。

雑種のその子は男の子で、可愛いお顔のおとなしい優しい子でした。

シェトランドシープドックとポメラニアンに似ていました。

室内で飼えるワンコを探していました。

チワワの男の子で、死んでしまったその子に似ている子をブリーダーさんのネットの画像で見つけ、よく眺めていました。

でも他の子を迎え入れたら、前のワンコを裏切るような気がしていました。

そして我が家がワンコを飼っていい環境かどうかという事を考えて、次の子を飼う事に躊躇していました。

私と娘は頼る人が誰もいないので、人間だけの方が何かあった時に融通が利きます。

日中家には誰もいないし、子犬を迎えるのは難しい。

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そんなある日、たまたま通りかかったショッピングモールのペットショップで、出会いました。

カニンヘンダックスの女の子でした。

愛想の良い子ではなかったのですが、見物している人がたくさんいる中で、娘と私に必死に向かってきました。

考えてもいなかった犬種。

準備も全くしていません。

店員さんが抱かせてくれました。

身体の大きさに比較してオテテが大きく肉球がなんとも可愛くて…。

澄んだ瞳はしっかり私を捉えていました。

離したくなくなってしまいました。

娘も同じ気持ちでした。

衝動的に動物を連れて帰るのはあまりよくありません。

ワンコが暮らす準備もしてない上に犬種の知識もないからです。

冷静になろうと一旦離れ、近くで食事をしながら、娘とよく話し合いました。

二人とももう気持ちが決まっていました。

連れて帰る事にしました。

決心した理由は、犬種は違うとはいえ、ワンコを飼う事に対しては経験者なので自信があるのと、ショップで子犬を飼い始めるグッズも販売していたため当日でも全て整うからでした。

前の子とは正反対のよく吠える子で、子犬なのに、太い声で「わん!」笑

小さくてもダックスなので、お転婆さんです。

家の中が一気に明るくなりました。

家族が二人だから飼えないではなく、二人だけだから、私たちにこの子は必要だったのだと思います。

私と娘は仕事以外外出する際は、なるべく個々にし、ワンコに寂しい思いをさせない努力をする約束をしました。

妹が出来た娘の笑顔ははち切れそうでした。

私と娘の真ん中にいて潤滑油になっているワンコ。

小さくても大きな存在です。

我が家は私も娘も仕事があるのでどうしても留守がちのため、子犬の頃から、お留守番が多いのですが、お留守番の時には吠えずにお利口に待っていてくれます。

辛い事嫌な事があっても、ワンコが尻尾を振って迎えてくれる姿を見ると、疲れがぶっ飛びます。笑

この子との出会いが大きな幸せとなりました。

家中でどこにいてもストーカーのようについてくるワンコ。

振り返るとそこにいます。笑

座ると横に寄り添います。

温かい温もりは、心も温めてくれます。

話し相手にもなってくれ、たぶん何でも知っています。

見抜いています。

心配してくれています。

支えてくれています。

無償の愛で包んでくれています。

出会ってくれてありがとう。

我が家は女三人家族です。

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