両親を亡くしてから母親代わりと言って
ずっと寄り添ってくれたおばちゃんが
肺がんになって
骨まで転移してしまっているという。
本当は入院した方がいいらしいが
「今、入院したらもう二度と誰にも会えなくなるから嫌だ。」
と言っていた。
88歳。
子供の生活を守るため
自身も好きに暮らすため
仕事をしている子供からコロナ感染のリスクの回避
様々な理由で
一人暮らしで家事をして頑張ってきたけど
さすがに身体が辛く一人ではどうにもならなくなり
今は娘が同居してくれた。
それはホッとした。
コロナも怖いけど
ワクチンを打って
もし副反応が出たら
本当に危険なので打てないと言う。
自宅療養している。
少し遠方であるのと
私はやはり本当の娘ではないので
今はお見舞いにも行けない。
外部と接触がある人は今は危険だから…。
「ワクチン打ったら、顔を見せに来て。」
と言われた。
会いに行きたいし
長生きして欲しい。
家族以外にも心からこういう風に思われる人は偉大だと思う。
頭の回転の良いおばちゃんは
名門高校出身。
自分にも厳しいけど
周りにも厳しいところもある。
その人徳は私だけでなく
大事な時に頼りにされる人だ。
尊敬するところがたくさんあるし
見習う努力をしてきたつもりだけど
私は追いつけない、きっと。
治療も辛いだろうに泣き言も言わない。
病魔に苦しんでいるおばちゃんにもう心配はかけられない。
しっかりしなきゃ…。
